たろうはかせの孤軍奮闘記

公認会計士目指しています。1991年生まれ26歳。現実逃避にブログでも書きます。

9月下旬ー10月までの状況について

久しぶりのブログ更新です。最後の更新から3週間近く経ちました。不定期更新であることに変わりはないのですが、なぜ更新まで間隔が開いたのか、文章を書いて整理したいということもあり、今の僕が置かれている現状について書きます。

 

一言で言えば、この3週間で親父の容態が急激に悪くなりました。現在父はICU(集中治療室)でベッドの上を余儀なくされています。病名は突発性拡張型心筋症。詳しくは検索すればわかりますが、現在完治することはない難病指定の病気です。父の年齢は59歳ですが、心臓の年齢だけでいえば80歳を越えているだろう、と言われました。父の心臓はほとんど機能を失っていて、今の私達の10%程度しか力がありません。その為、心臓を補助する補助人工心臓装置というのを使っています。これは心臓に穴を開け、人工血管(ぶっといチューブ)を通じて血液を機械に送り出し、また機械から心臓に血液を送り返す、というものです。つまり父は、補助人工心臓装置を通じて心機能を維持出来ていると言えます。この補助人工心臓装置のおかげで、父の心臓は通常の人と変わりなく過ごせています。

 

しかし、この補助人工心臓装置にも様々な問題点があります。一つは多臓器不全の危険です。多臓器不全とは、その名の通り多くの臓器が機能不全になるということです。お医者さん曰く、補助人工心臓を使っていると、身体に思いの外負担がかかるらしく、特に血液が多く集まる臓器に影響が出やすい、ということです。その為、例えば肝臓や、腎臓等が壊れる可能性も十分にあり、そうなるとそれが原因で死亡に繋がります。もう一つは血栓ができやすいという点です。メカニズムはよく分かりませんが、血液に血栓(血の塊)ができる可能性が高くなると言われました。これが脳に詰まれば脳梗塞となり、肺に詰まれば肺梗塞となります。その危険性が高くなる、ということです。補助人工心臓装置には、このようなデメリット?があるのが現状です。このように、現在父はICUにて補助人工心臓装置につながれており、退院の目処は立っていません。

 

父の容態が悪化したのが、9月21日(木曜日)のことでした。看護師さん曰く、急激に不整脈が頻発するようになり、このままでは命が危ないというお医者さんの判断により、眠らされて処置が施されている状態でした。僕が父に会いに言った時、既に意識はなく、口には呼吸器が取り付けられていました。点滴が30本近くつながっており、心臓を補助するPCPS(人工心肺装置)、IABP(大動脈内バルーンパンピング法)につながれていました。眠らされている父の周りには、大きな機械が何個も、ぐるりと囲むようにして置かれています。そこには幾つかの大きなモニターがあり、患者本人の脈拍、血中酸素量を映し出しているものがありました。また、何に使うのか分からない大型の機械があり、それが父の口につながれています。それは呼吸器でした。そして肝心の父は、肌の色は黄色く変色し、体温は触って冷たいとはっきり感じ取れる状態でした。脚の付け根からは太い透明なチューブが左足、右足それぞれ一本ずつ出ており、そこに血液が流れています。それが機械に送られ、また機械から送り出されて体内に戻ってきます。その時受けた衝撃は筆舌に尽くしがたいものです。あまりの変貌ぶりに、涙が止まりませんでした。

 

それから一日後の23日(土曜日)に、上述した補助人工心臓装置につなげるための緊急手術が行われました。当初の手術予定時間は6時間でしたが、実際は8時間20分でした。手術は無事に成功し、現在に至ります。

 

容態が安定するまで、一週間かかり、まともに話せるように回復するまで更に一週間かかりました。口から喉にかけて呼吸器が取り付けられいたので、声帯がダメージを受けていたようです。ひとまず小康状態ということで、現在は落ち着いています。

これが、最後のブログを更新してからの怒涛の三週間でした。長かったようにも感じられますし、あっという間にも感じられます。こうしてキーボードを叩いていると、遠い昔の事のように感じられるのですが、実際はそこまで日数が経過していません。

 

さて、問題はここからです。

冒頭で拡張型心筋症という病気は現在治せないと書きました。しかし、唯一治せる治療法があります。それは心臓移植です。大学病院の中に、移植コーディネーターという方がいて、どうやらその専門の方のようなのですが、その方から詳しい説明を聞きました。あくまで心臓移植に限っての話なのですが、現在我が国で行われている心臓移植は、年間60件ー70件程度だそうです。それに対して、心臓移植希望者は600人ー700人いるとのことです。つまり、倍率(というと不謹慎かもしれませんが)は10倍です。狭き門という印象を受けました。基本的に、心臓移植は、移植希望登録をしてから、先着順で行われます。移植にたどり着ける期間は3-4年とのこと。あれ?と思われるかもしれませんが、これは、心臓移植希望者の方が、多かれ少なかれ、リタイヤ(死亡)してしまう現状があることを踏まえての期間だといいます。心臓移植希望ができるのは65歳以下?未満だそうです。父は現在59歳なので、その条件はクリア出来るとのことでした。

 

現在、補助人工心臓装置につながれていますが、心臓移植希望登録をするためには、もう一段回進まなければなりません。それは内蔵式補助人工心臓装置です。我が国の法律で決まっていることだそうですが、この内蔵式補助人工心臓装置をつけた状態でなければ、心臓移植希望登録を申請することが出来ない決まりになっているそうです。つまり、父が繋がれている体外式の、補助人工心臓装置から、埋込み式?の内蔵式補助人工装置に切り替えるための手術をしなければなりません。そこが第一の関門になります。

それから、第二の関門は、補助人工心臓装置を使っていることによる危険性です。これは前述したとおりです。血栓ができやすくなったり、多臓器不全になってしまう可能性です。心臓移植をするためには、当り前かもしれませんが、将来性のある患者でなければなりません。つまり多臓器不全だったり、癌だったり、脳に障害があるとそれだけで対象外となってしまう、ということです。仮に移植希望登録までこぎつけたとしても、それから移植までの3-4年間、数々の検査を乗り越えなければなりません。

これは現在の医学では仕方のないことです。貴重な心臓ですから、無駄にするべきではありません。先日の新聞で、IPS細胞を使って心筋細胞の培養に成功したというニュースが載っていました。それによれば拡張型心筋症の患者に対しての効果的な治療方法に繋がるといいます。ただし、実用化されるのはまだ先の話です。このような医療が当り前になればいいのですが…。いつかは、自分の心臓をもう一つ作って移植するなんてこともできるようになるでしょうね。

 

話が逸れてしまいました。要は、まだ心臓移植のスタートラインに立っただけに過ぎないということです。移植まで3-4年かかるといわれていますし、その間に容態が急激に悪化する可能性も十分にあります。お医者さん曰く、無事にそこまで行ける確率は50%ということです。しばらくは長い戦いになりそうですが、息子としては父の健康を願わずにはいられません。これが、今の私(そして父)の状況です。

 

医療保険に入っていたこともあり、あまり金銭的な心配はないようですが、個人的には、来年の公認会計士試験があるので、そちらの方が心配というのが正直なところです。まあ、このブログは書くことによって、半分ストレス発散的な意味合いもありますから、良い方に傾いたとしても、悪い方に傾いたとしても、書いていきます。ここまで読んでくれていただいた方々、ありがとうございました。