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たろうはかせの孤軍奮闘記(新)

愛車はMERIDA クロスウェイブリーズ(すみれちゃん)です。

『有頂天家族 二代目の帰朝』 第一章 語句の意味まとめ

有頂天家族 二代目の帰朝』を読むにあたって、個人的に分からなかった語句をまとめました。解釈については個人的なものなので、一つの'参考'として捉えて下さい。

有頂天家族 二代目の帰朝

有頂天家族 二代目の帰朝

 

 

第一章 二代目の帰朝(数字はページ数)※[2017/04/27追記]ハードカバー版ですので、文庫本だとページ数が異なるかもしれません。

 

oo6 一介の

一つのつまらないもの。「ーの学生」(goo辞書

 

   洛中(らくちゅう)

都の中。京都の市中。洛内。(goo辞書

 

   栴檀は双葉より芳し(せんだんはふたばよりかんばし)

大成する者は、幼いときから人並み外れてすぐれていることのたとえ。「栴檀」とは、白檀のことをいう。白檀は香木であり、双葉のときから非常によい芳香を放つことから、すぐれた人物は幼少時代から他を逸したものを持っているということ。(故事ことわざ辞典

栴檀は線香の原料にもなっているそうなので、なんとなく匂いのイメージはつきそうな気がします。

 

007 東山三十六峰(ひがしやまさんじゅうろっぽう)

京都の東山の山々を総称して「東山三十六峰」という。(wikipedia)画像はこちら

   

   陰々滅々(いんいんめつめつ)

暗く陰気で、気分が滅入るさま。(goo辞書

 

 008 癇癪玉(かんしゃくだま)

1 少量の火薬を金剛砂に混ぜ、紙に包んで小さな玉にしたもの。投げつけると破裂して大きな音を出す。
2 癇癪によって起こる怒り。「―が破裂する」(goo辞書

この場合は2番の意味ではないかと。赤玉先生は気分の浮き沈みが激しい天狗であることは、有頂天家族を読んだ方なら分かるでしょう。「癇癪玉を膨らます」「癇癪玉を萎ませる」といった表現が、実に森見氏らしい印象を受けます。

 

   如意ヶ獄(にょいがだけ)

如意ヶ嶽(にょいがたけ[2]、にょいがだけ)は日本の京都、東山に存在する山。(wikipedia)かつて赤玉先生はこの山一体を支配していたため、如意ヶ岳薬師坊という異名を持つ。

 

   一円(いちえん)

 副詞的な意味。 残らず。すべて。(goo辞書

 

   逼塞(ひっそく)

落ちぶれて世間から隠れ、ひっそり暮らすこと。「郷里に―する」(goo辞書

 

   雲散霧消(うんさんむしょう)

雲や霧が消えるときのように、あとかたもなく消えうせること。雲消霧散。「長年の計画があっけなく―する」 (goo辞書

 

   三輪素麺(みわそうめん)

三輪素麺(みわそうめん)は、奈良県桜井市を中心とした三輪地方で生産されている素麺(そうめん)で、特産品となっている。(wikipedia

 

   万年床(まんねんどこ)

いつも布団を敷いたままの寝床。(goo辞書

 
    金襴緞子(きんらんどんす)
座布団の模様かと。画像はこちら
 
   要石(かなめいし)
ある物事の中心となる重要な場所や人など。「医学界の―として重きをなす」(goo辞書

 

009  深山幽谷(しんざんゆうこく)

人けがなく、ひっそりとした奥深い山や谷。「―に遊ぶ」(goo辞書

 

   明澄(めいちょう)

曇りなくすみきっていること。また、そのさま。「―な秋空」(goo辞書

 

   押し頂く(おしいただく)

物を恭しく顔の前面の上方にささげ持つ。「賞状を―・く」(goo辞書

 

   鼻を鳴らす(はなをならす)

鼻にかかった声を出す。甘えた声を出す。「―・してねだる」(goo辞書

鼻にかかった声って何?と思いましたが、不満気な感じというニュアンスだそうで。知恵袋参照

 

010 膂力(りょりょく)

筋肉の力。また、腕力。「―衆にまさる」(goo辞書

 

   悪食(あくじき)

1 普通には食べない物を食べること。いかものぐい。あくしょく。

2 粗末な物を食べること。

仏教で、禁じられている獣肉を食べること。(goo辞書

どの意味にも取れる。すなわち①狸鍋などという人間(天狗)が普段食べないであろうものを食べる弁天という意味、②狸なんて粗末なものを食べるんじゃないという、半ば自分自身(狸)を卑下した意味、③狸界にとっては狸を食べるなど言語道断いう意味。恐らく③のニュアンス

 

 

011 絢爛(けんらん)

華やかで美しいさま。きらびやかなさま。「豪華―」(goo辞書

 

   金満家(きんまんか)

大金持ち。富豪。(goo辞書

 

   随喜渇仰(ずいきかつごう)

 心から喜んで仏道に帰依し、深く仏を信仰すること。また、深く物事に打ち込み熱中すること(goo辞書

 

    冷血(れいけつ)

  人間らしい温情に欠けていること。また、そのさま。冷酷。「―な人間」(goo辞書

 

   唐櫃(からびつ)

脚が4本または6本の、かぶせぶたのついた方形で大形の箱。衣服や、図書・甲冑 (かっちゅう) などを入れた。(goo辞書) 画像はこちら

 

   正倉院御物(しょうそういんぎょぶつ)

画像参照。恐らく上記の唐櫃に納められていたと思われるが、この場合、宝物というニュアンスではないか?

 

   酔眼を盗む(すいがんをぬすむ)

「酔眼」と「目を盗む」という言葉を掛けた森見氏の造語だと思われる。赤玉先生が酒(赤玉ポートワイン?)で酔っているのを尻目に、弁天の手紙を盗み見るという意味であろう

 

013 疾風怒濤(しっぷうどとう)

激しい風と荒れ狂う波の意。また、時代が激しく変化することの形容。(goo辞書

 

   浪漫(ろうまん・ろまん)

ロマンのこと。

 

015 野帳(やちょう)

野帳(やちょう、field books)とは、野外での記入を想定した、縦長で硬い表紙のついた手帳(ノート)のこと。(wikipedia

 

017 賓客(ひんかく)

客人。また、大切な客人。ひんかく。「―としてもてなす」(goo辞書

 

019 跋扈(ばっこ)

魚がかごを越えて跳ねること。転じて、ほしいままに振る舞うこと。また、のさばり、はびこること。「軍閥の―」「悪辣な商売が―する」(goo辞書

024 天与(てんよ)

天の与えるもの。天のたまもの。天賦。「―の資源に富む」(goo辞書

 

   白皙(はくせき)

皮膚の色の白いこと。「―の青年」「―人」(goo辞書

 

   新帰朝者(しんきちょうしゃ)

「新」しく「帰朝」した「者」。帰朝とは外国から帰ってくること。本作のタイトル「二代目の帰朝」にも用いられている。

 

   御健勝(ごけんしょう)

健康で元気なこと。また、そのさま。すこやか。多く手紙文で、「ご健勝」の形で用いる。「ご―のことと存じます」(goo辞書

 

026 慇懃(いんぎん)

真心がこもっていて、礼儀正しいこと。また、そのさま。ねんごろ。「―なあいさつ」(goo辞書

 

028 御一新(ごいっしん)

明治維新の古い言い方。(goo辞書

 

   豊頬(ほうきょう)

ふっくらとした美しいほお。「―の佳人」(goo辞書

 

029 虎視眈々(こしたんたん)

虎が、鋭い目つきで獲物をねらっているさま。転じて、じっと機会をねらっているさま。「―とチャンスをうかがう」(goo辞書

 

   充溢(じゅういつ)

満ちあふれること。「闘志が―する」「気力―」(goo辞書

 

   横恋慕(よこれんぼ)

他人の配偶者、あるいは愛人に横合いから思いを寄せること。「人妻に―する」(goo辞書

 

030 亀の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう)

年長者の豊富な経験は貴重であり、尊重すべきものだということ。(故事ことわざ辞典

 

031 零落(れいらく)

落ちぶれること。「―した華族の末裔」(goo辞書

 

033 鼻梁(びりょう)

はなすじ。眉間から鼻の先までの部分。(goo辞書

 

 036 陳情(ちんじょう)

 目上の人に、実情や心情を述べること。特に、中央や地方の公的機関、または政治家などに、実情を訴えて、善処してくれるよう要請すること。また、その行為。「国会に―する」「―団」(goo辞書

この場合、偽右衛門が狸界の中心人物なので、陳情という言葉が用いられている。

 

   籐椅子(とういす)

 籐の茎と表皮で作ったいす(goo辞書)。画像

 

    千客万来(せんきゃくばんらい)

 入れ替わり立ち替わり、多くの客が来ること。せんかくばんらい。(goo辞書

 

037  大岡裁き風(おおおかさばきふう)

大岡裁きとは、公正で人情味のある裁定・判決のこと。江戸中期の名奉行といわれた大岡忠相の裁判に仮託していう。(goo辞書

具体的な大岡裁きについてはこちら参照。

大岡裁き風のアクロバティックな頓智(とんち)」とは、上記リンクにある子争いのような機転を利かせた狸判決といったところか。

 

039 検分(けんぶん)

実際に立ち会って検査すること。調べ見届けること。「立地条件を―する」(goo辞書

 

   愁嘆場を演じる(しゅうたんばをえんじる)

芝居で、登場人物が嘆き悲しむ所作のある場面。転じて、実生活上の悲劇的な局面にもいう。愁嘆。「―を演じる」(goo辞書

 

040 豪奢(ごうしゃ)

非常にぜいたくで、はでなこと。また、そのさま。「―な暮らし」(goo辞書

 

   蕩尽(とうじん)

財産などを使い果たすこと。「家財を―する」(goo辞書

 

041 矜持(きょうじ)

自分の能力を優れたものとして誇る気持ち。自負。プライド。「―を傷つけられる」(goo辞書

 

042 注進(ちゅうしん)

事件を書き記して上申すること。転じて、事件を急いで目上の人に報告すること。「御―に及ぶ」「事の始終を上司に―する」(goo辞書

 

043 水引飾り(みずひきかざり)

画像

 

 

044 俗塵(ぞくじん)

浮世のちり。俗世間の煩わしい事柄。「―を避ける」(goo辞書

 

   隠遁(いんとん)

俗世間を逃れて隠れ住むこと。遁世 (とんせい) 。「庵を結び―する」「―者」(goo辞書

 

   陣中見舞い(じんちゅうみまい)

多忙な状況にある人などを見舞い、激励すること。また、そのときの贈り物。「選挙事務所へ―に行く」(goo辞書

 

045 大残鳴動(たいざんめいどう)

大きい山がうなりを発して揺れ動く。大きな騒ぎのたとえ。(四字熟語データバンク

 

047 下手な考え休むに似たり

よい考えも浮かばないのに長く考え込むのは何の役にも立たず、時間の無駄だということ。下手の考え休むに似たり。 囲碁や将棋で、下手な者がいくら長時間考え込んでも名案など浮かばず、まるで駒を手にしたまま何も考えずに休んでいるようなものだということから、よい考えなど浮かぶはずもないのに、あれこれ考えて時間を無駄にするという意味。(故事ことわざ辞典

 

   彼は昔の彼ならず(かれはむかしのかれならず)

赤玉先生の「下手な考え休むに似たり。瑣末なことを思い煩って魔導を踏み外す癖は直らんと見える」という言葉に対して金光坊が「二代目は昔の二代目とは違っているよ。油断をするな」という意味合いで用いられたように感じられます。

調べてみたところ、「彼は昔の彼ならず」というタイトルで、太宰治の作品の一つがあります。物語はこちら。森見氏は太宰作品を敬愛していますから、この言葉が含んでいる意味の解釈というのは、人それぞれによって異なるかもしれません。

 

048 千社札(せんじゃふだ)

神社や仏閣に参拝を行った記念として貼る物で、自分の名前や住所を書き込んだ札のことである。愛好家では、「せんしゃふだ」と発音する(wikipedia)。画像

 

049 跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)

ほしいままに行動すること。悪人などがのさばり、はびこること。▽「跳梁」ははね回ること。「跋扈」は悪人などが権威を無視して、わがもの顔に振る舞いのさばること。「跋扈跳梁ばっこちょうりょう」ともいう。(goo辞書

 

   傲慢山の急峻から森羅万象を見下す(ごうまんざんのきゅうしゅんからしんらばんしょうをみくだす)

傲慢山=傲慢の頂=偉いということでしょうか。要するに天狗は偉い。

 

   張子の虎(はりこのとら)

虎の形をした首の動く張り子のおもちゃ。転じて、首を振る癖のある人、また、虚勢を張る人、見かけだおしの人などをあざけっていう語。(goo辞書

 

   物見高い(ものみだかい)

何でも珍しがって見たがるさま。好奇心が強い。「―・い群集に取り巻かれる」(goo辞書

 

   酔漢(すいかん)

ひどく酒に酔った男。よいどれ。よっぱらい。(goo辞書

 

057 納涼床(のうりょうゆか)

画像

 

第二章はこちら