たろうはかせの孤軍奮闘記

公認会計士目指しています。1991年生まれ26歳。現実逃避にブログでも書きます。

看護師さん

父がICUに入院して、18日が経過しました。今回は父の面倒を見てくれている看護師さんについて書きます。

 

非常に申し訳ないのですが、僕は今まで看護師という職業をナメていました。言葉は悪いですが、医者の補助、というイメージが強かったのです。しかし、それは全くの誤解でした。

 

父の世話をしてくれている看護師さんの姿を見ると、決して看護師の仕事が楽ではないことに気付かされます。ICUの僅かな面会時間でさえ、点滴の確認、交換から、補助人工心臓装置の数値のチェック、その他細かい機会の数値の記録まで、大変であろう、その業務の数に圧倒されます。更に看護師さんと交わした私たちの日常会話でさえ、パソコンの患者情報欄に打ち込まれていました。細かいところまで気配りがされています。父がバッハを好きであることを言えば、気を利かせてCDプレイヤーを持ってきてくれたりもしました。僕が父に繋がる点滴を眺めていたところ、一本一本、どれがどのように作用するのか説明してくれたりもしました。その膨大な知識量と仕事量には、敬意を払わずにはいられません。日本の医療は看護師さんによって支えられているものだと実感させられます。患者の排便や、尿の取り替えなど、嫌なことも行わなければならないでしょう。患者によっては罵詈雑言を浴びせられることもあるはずです。そんな中でも、表に出さず(裏でこそ愚痴などあるかもしれませんが)、黙々と作業をこなす看護師さんの姿を見ると、凄い、という一言しか出てきません。

 

驚いたのは、男性の看護師の多さです。看護師=女性、というイメージは崩壊しつつありますが、それでも女性のイメージがありました。しかし、ICUに限っての話なのでしょうか?男性看護師さんの割合が高いです。チラッと聞いた話ですが、ICUなどの部署に配属される看護師は、優秀な人が多い、と聞きました。だからといって、男性が優秀、であるという話には決してならないのですが、男女問わず、皆さんテキパキと働かれている印象です。

 

父が危篤になり、不本意ながら、ICUで働かれている看護師さんの姿を見たのですが、最近僕も頑張らないといけないなぁ、と痛感させられている今日です。

9月下旬ー10月までの状況について

久しぶりのブログ更新です。最後の更新から3週間近く経ちました。不定期更新であることに変わりはないのですが、なぜ更新まで間隔が開いたのか、文章を書いて整理したいということもあり、今の僕が置かれている現状について書きます。

 

一言で言えば、この3週間で親父の容態が急激に悪くなりました。現在父はICU(集中治療室)でベッドの上を余儀なくされています。病名は突発性拡張型心筋症。詳しくは検索すればわかりますが、現在完治することはない難病指定の病気です。父の年齢は59歳ですが、心臓の年齢だけでいえば80歳を越えているだろう、と言われました。父の心臓はほとんど機能を失っていて、今の私達の10%程度しか力がありません。その為、心臓を補助する補助人工心臓装置というのを使っています。これは心臓に穴を開け、人工血管(ぶっといチューブ)を通じて血液を機械に送り出し、また機械から心臓に血液を送り返す、というものです。つまり父は、補助人工心臓装置を通じて心機能を維持出来ていると言えます。この補助人工心臓装置のおかげで、父の心臓は通常の人と変わりなく過ごせています。

 

しかし、この補助人工心臓装置にも様々な問題点があります。一つは多臓器不全の危険です。多臓器不全とは、その名の通り多くの臓器が機能不全になるということです。お医者さん曰く、補助人工心臓を使っていると、身体に思いの外負担がかかるらしく、特に血液が多く集まる臓器に影響が出やすい、ということです。その為、例えば肝臓や、腎臓等が壊れる可能性も十分にあり、そうなるとそれが原因で死亡に繋がります。もう一つは血栓ができやすいという点です。メカニズムはよく分かりませんが、血液に血栓(血の塊)ができる可能性が高くなると言われました。これが脳に詰まれば脳梗塞となり、肺に詰まれば肺梗塞となります。その危険性が高くなる、ということです。補助人工心臓装置には、このようなデメリット?があるのが現状です。このように、現在父はICUにて補助人工心臓装置につながれており、退院の目処は立っていません。

 

父の容態が悪化したのが、9月21日(木曜日)のことでした。看護師さん曰く、急激に不整脈が頻発するようになり、このままでは命が危ないというお医者さんの判断により、眠らされて処置が施されている状態でした。僕が父に会いに言った時、既に意識はなく、口には呼吸器が取り付けられていました。点滴が30本近くつながっており、心臓を補助するPCPS(人工心肺装置)、IABP(大動脈内バルーンパンピング法)につながれていました。眠らされている父の周りには、大きな機械が何個も、ぐるりと囲むようにして置かれています。そこには幾つかの大きなモニターがあり、患者本人の脈拍、血中酸素量を映し出しているものがありました。また、何に使うのか分からない大型の機械があり、それが父の口につながれています。それは呼吸器でした。そして肝心の父は、肌の色は黄色く変色し、体温は触って冷たいとはっきり感じ取れる状態でした。脚の付け根からは太い透明なチューブが左足、右足それぞれ一本ずつ出ており、そこに血液が流れています。それが機械に送られ、また機械から送り出されて体内に戻ってきます。その時受けた衝撃は筆舌に尽くしがたいものです。あまりの変貌ぶりに、涙が止まりませんでした。

 

それから一日後の23日(土曜日)に、上述した補助人工心臓装置につなげるための緊急手術が行われました。当初の手術予定時間は6時間でしたが、実際は8時間20分でした。手術は無事に成功し、現在に至ります。

 

容態が安定するまで、一週間かかり、まともに話せるように回復するまで更に一週間かかりました。口から喉にかけて呼吸器が取り付けられいたので、声帯がダメージを受けていたようです。ひとまず小康状態ということで、現在は落ち着いています。

これが、最後のブログを更新してからの怒涛の三週間でした。長かったようにも感じられますし、あっという間にも感じられます。こうしてキーボードを叩いていると、遠い昔の事のように感じられるのですが、実際はそこまで日数が経過していません。

 

さて、問題はここからです。

冒頭で拡張型心筋症という病気は現在治せないと書きました。しかし、唯一治せる治療法があります。それは心臓移植です。大学病院の中に、移植コーディネーターという方がいて、どうやらその専門の方のようなのですが、その方から詳しい説明を聞きました。あくまで心臓移植に限っての話なのですが、現在我が国で行われている心臓移植は、年間60件ー70件程度だそうです。それに対して、心臓移植希望者は600人ー700人いるとのことです。つまり、倍率(というと不謹慎かもしれませんが)は10倍です。狭き門という印象を受けました。基本的に、心臓移植は、移植希望登録をしてから、先着順で行われます。移植にたどり着ける期間は3-4年とのこと。あれ?と思われるかもしれませんが、これは、心臓移植希望者の方が、多かれ少なかれ、リタイヤ(死亡)してしまう現状があることを踏まえての期間だといいます。心臓移植希望ができるのは65歳以下?未満だそうです。父は現在59歳なので、その条件はクリア出来るとのことでした。

 

現在、補助人工心臓装置につながれていますが、心臓移植希望登録をするためには、もう一段回進まなければなりません。それは内蔵式補助人工心臓装置です。我が国の法律で決まっていることだそうですが、この内蔵式補助人工心臓装置をつけた状態でなければ、心臓移植希望登録を申請することが出来ない決まりになっているそうです。つまり、父が繋がれている体外式の、補助人工心臓装置から、埋込み式?の内蔵式補助人工装置に切り替えるための手術をしなければなりません。そこが第一の関門になります。

それから、第二の関門は、補助人工心臓装置を使っていることによる危険性です。これは前述したとおりです。血栓ができやすくなったり、多臓器不全になってしまう可能性です。心臓移植をするためには、当り前かもしれませんが、将来性のある患者でなければなりません。つまり多臓器不全だったり、癌だったり、脳に障害があるとそれだけで対象外となってしまう、ということです。仮に移植希望登録までこぎつけたとしても、それから移植までの3-4年間、数々の検査を乗り越えなければなりません。

これは現在の医学では仕方のないことです。貴重な心臓ですから、無駄にするべきではありません。先日の新聞で、IPS細胞を使って心筋細胞の培養に成功したというニュースが載っていました。それによれば拡張型心筋症の患者に対しての効果的な治療方法に繋がるといいます。ただし、実用化されるのはまだ先の話です。このような医療が当り前になればいいのですが…。いつかは、自分の心臓をもう一つ作って移植するなんてこともできるようになるでしょうね。

 

話が逸れてしまいました。要は、まだ心臓移植のスタートラインに立っただけに過ぎないということです。移植まで3-4年かかるといわれていますし、その間に容態が急激に悪化する可能性も十分にあります。お医者さん曰く、無事にそこまで行ける確率は50%ということです。しばらくは長い戦いになりそうですが、息子としては父の健康を願わずにはいられません。これが、今の私(そして父)の状況です。

 

医療保険に入っていたこともあり、あまり金銭的な心配はないようですが、個人的には、来年の公認会計士試験があるので、そちらの方が心配というのが正直なところです。まあ、このブログは書くことによって、半分ストレス発散的な意味合いもありますから、良い方に傾いたとしても、悪い方に傾いたとしても、書いていきます。ここまで読んでくれていただいた方々、ありがとうございました。

台風だからこそ高圧洗浄機。

台風18号が日本列島に猛威を振るう最中、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

 

僕の住んでいる宮城県仙台市では、明日台風が通過予定です。

ヤフー天気から拝借しましたが、2017/09/17現在の進路予想図。

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さて、今日のような天気の荒れている日は引きこもるのが一番なのですが、どうしてもやりたい事がありました。それは、ベランダ掃除です。

 

昔、親父がホームセンターで購入した某高圧洗浄機。こんなことを言っては、作ったメーカーさんに申し訳ないのですが、非常にうるさいです。

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例えるならば、そう、電車通過時の高架橋の下をイメージして下さい。少し大げさですが、それくらいの音のデカさです。加えて動作時のかなりの振動。一軒家に住んでいるならまだしも、僕のようなマンション住まいでは周りの迷惑となりかねません。

 

このような問題を抱えていたため、高圧洗浄機を買って、1回使った程度でお蔵入りでした。高圧洗浄機を買ってきた父は母に怒られていました。どうして高いやつ(静音タイプ)を買わなかったのか、と。お説教されていました。買ってきたのに怒られる父。

そんな父は現在入院中ですが、その話はまた今度として、今回は高圧洗浄機でベランダ掃除をしました、というブログです。

 

動作時の騒音というデメリット、さらに高圧洗浄機故に、周囲に水しぶきをかけてしまうというデメリットを解消するためにはどうすればいいか。

 

台風の日に使えばいいのではないか、と思い立ったのです。

 

台風であれば風が吹きすさび、加えて雨の音がかなり強い状態です。さらに豪雨によって既に周りはずぶぬれ状態ですから、水しぶきをかけまくっても問題ありません。高圧洗浄機の元々の音のデカさはありますが、台風通過時には大体の人が窓を閉めていますし、そこまで問題にならないのではないかと。

 

 

ということで高圧洗浄機でベランダ、玄関を掃除しました。所要時間は2時間くらい。

流石高圧洗浄機というか、汚れがみるみる落ちていきます。

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AFTER

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細かい汚れは落ちきっていませんが、これを何回か繰り返していけば綺麗になっていくでしょう。隣からクレームが来たらすぐに高圧洗浄機を使うのをやめようと覚悟していたのですが、来ませんでした。良かった・・・・。

辻村深月『スロウハイツの神様 下巻』語句の意味まとめ

 

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

 

 

辻村深月さんの『スロウハイツの神様 下巻』を読了。5時間で一気に読みました。途中、分からなかった語句の意味を調べたので参考までに。数字はページ数です。以下、感想、ネタバレ。

 

 

 

 

73 みそっかす

価値の無いものの例え。(wikipedia

 

126 饐える(すえる)

飲食物が腐って酸っぱくなる。「御飯が―・える」「―・えたにおい」(goo辞書

 

144 甲斐甲斐しい(かいがいしい)

頼りがいのあるさま。頼もしいさま。(goo辞書

 

149 ひくつく

細かく震え動く。ひくひくと動く。「鼻が―・く」(goo辞書

 

157 なあなあ

相手と適当に折り合いをつけて、いい加減に済ませること。「なあなあで話をつける」「なあなあの間柄」(goo辞書

 

278 剣幕

怒って興奮しているようす。いきり立った、荒々しい態度や顔つき。「すごい剣幕でどなり込む」「激しい剣幕を見せる」(goo辞書

 

305 いかばかり

どれくらい。どれほど。「悲しみは如何許りかと思いやる」(goo辞書

 

349 ノンブルナンバー

ページ番号のことだそうです。(weblio

 

353 むくれる

怒ってむっとする。ふくれっつらをする。「―・れて答えない」(goo辞書

 

356 モノローグ

演劇で、登場人物が相手なしにひとりで言うせりふ。独白 (どくはく) 。⇔ダイアローグ。(goo辞書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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読んだ直後の感想は、神様ってこういうことね、と。タイトルに隠された意味が分かった瞬間鳥肌がたちました。最初は、特定の誰か一人を指す言葉なのかな、と思っていたんですが違いました。

一番意外だったのが、作中に登場する「コーキの天使ちゃん」の正体です。その正体については、是非小説をご自身で読んで判断して頂きたいのですが、今まで散りばめられていた伏線回収は見事としか言いようがありません。コーキの天使ちゃんの「天使」とは神様の使いとされていますが、この作品でも天使の意味がタイトルに集約されるように出来ています。面白かった。

 

スロウハイツに住む登場人物6人(7人)は、まるで実際に生きているかのようにリアリティがあります。あたかも自分がスロウハイツの住人の一人になったかのような錯覚にとらわれました。個人的に一番好きなキャラクターは、赤羽環ですね。

 

 

これは文庫本の帯なんですが。辻村深月さんの作品はこうして読むべし!というガイドがあります。この作品は『凍りのくじら』の次である2番目に読むと良いですよ、とあります。それもそのはず、この小説の下巻から、前作『凍りのくじら』の主人公であった芦沢真帆子(芦沢光)が登場してきました。別の作品に、別の作品である主人公や登場人物が登場するって面白いですね。高校生の頃に伊坂幸太郎さんにはまって、『オーデュボンの祈り』から読んだりしましたが、彼の作品も同じような演出がされているので、オススメです。

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さて、次は『冷たい校舎の時は止まる 上巻』を読みます。

 

辻村深月『V.T.R.』語句の意味まとめ

V.T.R. (講談社文庫)

V.T.R. (講談社文庫)

 

 

辻村深月『V.T.R.』を読了。読んで分からなかった語句の意味を調べたのでまとめて書いておきます。数字はページ数(文庫本)。以下ネタバレ、感想。

 

 

 

20 よがる

快感を声や表情にあらわす。「―・る声」(goo辞書

 

40 ごちる

 「独り言をいう」という意味の「独り言つ」(ひとりごつ)が、現代語風に「ひとりごちる」の形で用いられるようになり、「一人、ごちる」と分解されたもの。したがって一般的には単独での意味はない。(weblio

 

97 雁首(がんくび)

人間の首や頭をいう俗語。「雁首をそろえる」「雁首を並べる」(goo辞書

 

101 箱庭療法(はこにわりょうほう)

心理療法の技法の一つ。セラピストが砂を入れた箱と玩具 (がんぐ) を用意して、患者に箱庭作品を作らせる。作品を作る過程や完成した作品から患者の深層心理を読み取り、治療に役立てる。(goo辞書

 

142 顰める(ひそめる)

不快や不満などのために、眉のあたりにしわを寄せる。顔をしかめる。「マナーの悪さに眉を―・める」(goo辞書

 

164 デリンジャー

小型拳銃。詳しくはwikipediaへ。

 

166 据え膳

すぐ食べられるように、食膳を整えて人の前に据えること。また、その膳。「上げ膳据え膳」(goo辞書

つまり、他人に出された飯をそのまま食べる、ということでしょうか。極端な話、毒をもられている可能性もあるわけで。あるいは、出された飯をそのまま食べるというのはプライドにも抵触する場合があるでしょう。当然金は払わない場合が大半でしょうから。

 

170 頭(かぶり)

あたま。かしら。(goo辞書

 

 

 

 

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いやあ、面白かった。本当に。こんなに小説の世界に引き込まれたのは久しぶりです。早く続きが読みたい、という気持ちで次々と頁を捲ってしまします。最後の展開には鳥肌が経ちました。え?トランス・ハイってこいつなの?みたいな。面白かった。殺し屋が合法化されている世界なので、そういうSFチックな小説が好きな人には読みやすいかもしれませんね。

 

辻村深月の小説は、読む順番が大事だ、と言われています。その冒頭、つまり最初に「V.T.R.」を読め!という人もいるというのには納得しました。これは最初に読んでも良いかもしれません。200頁ありませんし、読みやすい。ただ、この作品が「スロウハイツの神様』に登場するチヨダ・コーキが書いた作品であるという位置づけには注意すべきでしょうね。書いた本人は辻村深月ですが。

 

読了した率直な感想としては、辻村深月さんってこんな文章も書けるんだな、と。現実世界を超越したファンタジーな世界。その世界観を最大限に引き立てるような小説も書ける人というのには驚きました。あくまで現実感に基づいた小説家(例えば、私達と変わらないような人が、東京などの世界にいきている)だと思ってましたから。こういう拳銃や、殺し屋が沢山登場するファンタジー・小説も書ける(そして面白い)のは流石です。

 

タイトル考察するならば、『V.T.R』のTとRは分かります。主人公とその元恋人であるTとRのことですね。Vはなんだろう?勿論、ペロッチに組み込まれていた記憶のVTRと掛けていることは分かるのですが。V.T.R.全てが登場人物だったら面白いな、と読んでいたのですが、小説の中にはVなる人物は登場しませんでした。そこが敢えて狙ったところであるのか??主人公が、最後殺しに行く人物がVなる人だったりしたら面白い。あるいは vengeance(復讐)の意味のVとか。

 

もうひとつ、最初に書きましたが、この小説が『スロウハイツの神様』の世界から飛び出してきた小説という位置づけであることがすごい。作り込み度が半端ないです。カバーの著者は辻村深月さんですが、頁をめくるともう一枚表紙があって、そこに「著者:チヨダ・コーキ」があります。裏表紙もそうですね。カバーに記載されている裏表紙と、頁をめくったところにある裏表紙が違います。あらすじも違うし。あくまで、これはチヨダ・コーキが書いた作品なんだと。そういう作り込みがされています。文庫本の解説も赤羽環だし。

 

 

 

さて、次は『スロウハイツの神様 下巻』を読みます。

辻村深月『スロウハイツの神様 上巻』 語句の意味まとめ

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

 

 

辻村深月さんの作品『スロウハイツの神様』を読了。2日で一気に読みました。この作品は辻村深月さんの代表作品でもあります。作品中に登場する難しい言葉の意味を調べて書いておきます。数字はページ数(文庫本)です。

 

 

 

22 打つ(ぶつ)

演説する、語る意などを強めていう語。「一席―・つ」(goo辞書

 

23 のらくら

怠けて遊んでいること。また、そのさまや、その人。「のらくら者」
「彼のような―な息子を生んだことを」〈佐藤春夫・都会の憂鬱〉(goo辞書

 

77 華美(かび)

はなやかで美しいこと。また、はなやかすぎて不相応なこと。また、そのさま。派手。「―を極める」「―な服装」(goo辞書

 

82 ミーハー

「みいちゃんはあちゃん」の略。ふつう「ミーハー」と書く》軽薄な、また、流行に左右されやすいこと。また、その人や、そのさま。「みいはあな発想」「みいはあ向けの商品」(goo辞書

なぜ「みいちゃんはあちゃん」かというと、こちらに詳しく書いてあります。

 

182 愛憎相半(あいぞうあいなかば)

愛と憎しみの相対する感情を半分ずつ感じている様子。同じ対象に対して、愛しいという気持ちと憎らしいという気持ちを同程度感じるさま。(weblio

 

192 スティグマ

傷 っていう意味らしいです。wikipedia

 

196 イノセント

純潔な。また、無邪気な。「イノセントな愛」「イノセントな遊び心」(goo辞書

 

208 屋台骨(やたいぼね)

一家を支える働き手。また、組織などをささえる中心となるもの。「屋台骨がゆらぐ」(goo辞書

 

214 ネアカ(根明)

ねっから性格が明るいこと。また、そのさまや、そういう人。「根明な(の)お調子者」⇔根暗 (ねくら) 。(goo辞書

 

236 地で行く(じでいく)

想像上の事柄などを現実の世界で実際に行う。「小説を―・く」(goo辞書

 

264 カタルシス

精神の浄化作用、ということらしいです。(知恵袋

 

265 歯牙にもかけない(しがにもかけない)

問題にしない。無視して相手にしない。「世間のうわさなんか―◦ない」(goo辞書

 

279 フーリガン

不良。ごろつき。あばれ者。(goo辞書

 

306 てらいなく

→てらう。自分の学識・才能・行為などを誇って、言葉や行動にちらつかせる。ひけらかす。「才を―・う」「奇を―・う」(goo辞書

 

323 青天の霹靂(せいてんのへきれき)

急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。(goo辞書)霹靂といのは、急な雷という意味らしいです。

 

330 クレバー

clever、賢い、という意味でしょうか?それ以上の意味(ずる賢い)というようなニュアンスもありそうですが。

 

 

 

スロウハイツの神様は、下巻から一気に面白くなると聞いています。次は下巻を読むつもりでしたが、『V.T.R.』を上下巻の間に読むと良い、と聞いたので、先にそっちを読んでみようかと。上巻を読んだ方なら既にお分かりでしょうが、チヨダ・コーキのデビュー作品をそのまま小説化したものなのでしょうか?単にタイトルが同じ?このあたりも面白いですね。ということで、書店で『スロウハイツの神様 下巻』と『V.T.R.』を同時に買ってきます。

 

 

辻村深月『凍りのくじら』 第二章以降 語句の意味まとめ

凍りのくじら (講談社文庫)

凍りのくじら (講談社文庫)

 

 

辻村深月「凍りのくじら」を読了。第二章以降のわからなかった語句の意味を書いておきます。本当は一章毎に記事を作成する予定だったのですが、個人的に難しい言葉があまり無かったものですから、一気に読み進めてしまいました。数字はページ数(文庫本)です。以下ネタバレです。

 

 

183 愚鈍(ぐどん)

[名・形動]判断力・理解力がにぶいこと。頭が悪くのろまなこと。また、そのさま。
「二等と三等との区別さえも弁 (わきま) えない―な心が腹立たしかった」〈芥川・蜜柑〉(goo辞書

 

198 窘める(たしなめる)

よくない点に対して注意を与える。いましめる。「不作法を―・める」(goo辞書

 

214 険を含んだ(けんをふくんだ)

 (「権」「慳」とも書く)顔つき・目つき・物言いなどに表れるきつい感じ。また、とげとげしさのあるさま。「―のある顔」(goo辞書

 

243 ヒロイズム

英雄的行為。また、それを賛美する心情。英雄主義。(goo辞書

 

247 物見遊山(ものみゆさん)

物見と遊山。見物して遊び歩くこと。(goo辞書

 

271 まどろむ

  少しの間うとうとする。「しばし―・む」(goo辞書

 

292  目敏く

見つけるのが早い。目が早い。「―・く見つけ出す」(goo辞書

 

320  上がりかまち

 玄関の三和土(たたき)の上がったところ。画像

 

352 身につまされる

他人の不幸などが、自分の境遇・立場と思い合わさって切実に感じられる。「―・れる苦労話」(goo辞書

 

476 双眸(そうぼう)

両方のひとみ。両眼。(goo辞書

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辻村深月さんの作品は「本日は大安なり」を読んだ程度です。作品の構成の仕方は似ていますね(当り前か?)。プロローグとエピローグで一つにつながる、と。その間に回想が入るという構成です。

 

色々と書きたいことはあるのですが、ひとつだけ。

 

 

エピローグの最後のシーンで、芦沢真帆子が郁也 に対して、SFで呼ぶシーンがあります。少し・○○ということですが、その○○は何かについては明かされていません。読者それぞれに委ねる、というような終わり方になっています。

○○に入る言葉はどんなものか。僕は、「少し・不可欠」ではないかと思いました。主人公の芦沢真帆子は彼に対して少なからず好意を抱いているようですし、恋人?ではないのか分かりませんが、彼女の人生の中で重要な人物になっています。辻村深月さんの作品では、他の作品に他の小説の人物が登場してきますから、このような点は読み進めていけば分かってくるかもしれません。彼女がアクティング・エリアで大賞を受賞したのも、郁也がモデルを引き受けたからですし、そういった意味で、郁也は彼女に対して不可欠な人物であることは間違いないでしょう。

 

ドラえもんのひみつ道具がたくさん登場してくる点、それが章毎のタイトルになっている点、そしてそのタイトルを連想させるような文構成は、流石辻村深月さんといったところでしょうか。

タイトルの「凍りのくじら」は、父が撮影した写真や、別所あきらを通じて、父親が娘に対して抱いていた気持ちや、考えが伝わっていったのでしょうね。あくまで個人の感想ですが。

前回書いた人物相関図は書きません。書くほど複雑ではありませんでした。

 

次は『スロウハイツの神様』を読みます。